歯周病は歯ぐきが腫れて出血するだけの病気ではありません。
そのままにしておくと、ぐらぐらになって歯が抜けてしまうだけでなく、歯周病菌が体内へ入り込むことで健康にも影響を及ぼす、危険な病気なのです。
ではなぜお口の中の病気である歯周病が、体全体にまで危険を及ぼすのか、その関連性についてお話をいたします。
歯ぐきが腫れて出血した、という経験をした方は少なくありません。
歯ぐきの腫れや出血は歯肉炎でも起こり、学童期のお子さんから年齢を重ねた方まで、幅広い世代で見られる症状です。
しかし学童期で起こる歯肉炎と、主に成人後に起こる歯周炎とは、お口の中の健康および体の健康に及ぶ影響が大きく異なります。もちろん成人後でも歯周炎まで進行せず、歯肉炎から完治する方もたくさんいらっしゃいます。しかしながら、ただの歯肉炎だろうと放置した結果、歯周炎へ進行し歯がぐらぐらになってから慌てて歯科医院を受診したものの時すでに遅し、という方も決して少なくはないのです。
さらに歯周病はお口の中だけでなく、体の健康にも関連していると報告されているため、歯周病にならなければこんなことにはならなかった、と後悔する方もいらっしゃることでしょう。
たかが歯ぐきの腫れ、と甘く見ていると、あとで後悔することになるかもしれないのです。
歯周病は、歯周病菌によって歯ぐきや歯を支える歯周組織に炎症が起こります。
そして唾液や血管を介して体の中に入り込み、体の様々な場所で健康に害を与えます。
・糖尿病
歯周病と非常に関連が深いと言われています。
血糖値をコントロールするインシュリンの働きを低下させて糖尿病を悪化させてしまいます。
・誤嚥性肺炎
高齢者や寝たきりの方に起こりがちな誤嚥性肺炎は、歯周病菌が肺の中に入り込むことが原因と考えられています。
・心筋梗塞、脳梗塞
歯周病菌が血管内で決戦を作り出すため血管が細くなり、心筋梗塞や脳梗塞を起こす原因となります。
・早産および低体重児出産
妊娠中に歯周病になると、歯周病菌が血管内に入り込んで炎症性物質を作り出し、子宮を収縮させます。子宮収縮が起きるとお腹の中の赤ちゃんの成熟を待たずに産まれてしまう早産を引き起こしてしまう可能性があります。臨月を待たずに早産で生まれた赤ちゃんは低体重児出産となる可能性があります。
歯周病はお口の中だけでなく、体の健康にとっても危険な病気であることをお話しました。
体の健康と密接な関係にある歯周病は、生活習慣病とも位置付けられています。歯周病を予防するためには毎日の歯磨きと定期健診だけでなく、食生活や禁煙など生活面を見直すことが大切です。
歯周病を予防することは体の健康維持にも役立つため、毎日の生活習慣を見つめ直してみましょう。
当院は痛みの少ない歯周病治療のために、最新式のレーザーを導入しています。レーザー治療は光を当てるだけなので、ほとんど痛みや不快感がなく治療可能です。歯周病かな?と思ったらまずは診察にいらしてください。
医療法人社団デンタルケアコミュニティ
理事長兼西東京院院長
森村 新歯科医師
【経歴】
2003年 日本歯科大学 歯学部卒
大学病院で先進的な歯科診療を学び、その後、大学の研修施設でもある歯科医院で院長を務める。数々の医院にて一般歯科のほか、介護施設やご自宅に伺う訪問歯科まで数多くの経験を積み、2010年にフォレストデンタルクリニックを開院。
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