歯科コラム

いびきに悩む方や、睡眠時無呼吸症候群と診断された方の治療法は、歯科医院と他の医療機関で異なります。例えば耳鼻咽喉科で治療を行う場合、CPAPという鼻マスクを寝ている間じゅう装着する、または外科手術により根本的な要因を改善するといった方法があります。

いっぽう歯科医院やいびき外来を併設している歯科医院での治療として、就寝中にスリープスプリントというマウスピースを装着する方法があります。マウスピースを装着することにより舌が持ち上げられて気道が広げられ、呼吸が楽に行えるようになります。

スリープスプリントは小型で持ち運びしやすく、旅行先でも使うことができます。そのため周りに家族や友人と一緒でもいびきの心配が軽減されます。

スリープスプリントは保険適用のものと保険外のものがあり、保険適用でスリープスプリントを作製する場合は、医療機関での診断書が必要になります。保険外のものはやや高額な治療費が必要になりますが、医療費控除が適用になる場合がありますので、担当医にお尋ねください。

・歯がたくさんある方

・顎関節に問題がない方

・鼻詰まりがなく、鼻呼吸ができる方

・歯が少ない方・・・歯に合わせてスリープスプリントを作製するため、歯がとても少ない方はスプリントを固定することができず、すぐに外れてしまいます

・鼻詰まりがあり、鼻呼吸が難しい方・・・寝ている間じゅうスリープスプリントを装着するため、鼻が詰まっていると呼吸そのものが苦しくなってしまいます

・顎関節に問題がある方・・・スリープスプリントは下顎を前方に出すようにして使います。そのため顎関節に異常がある方は不向きです。

・神経質な方・・・スリープスプリントを装着すると口の中に違和感が出ます。そのため神経質な方はお口の中が気になって寝辛くなってしまうことがあります

・お子さん・・・お子さんは顎やお顔全体の発育が著しく、すぐにスリープスプリントが合わなくなってしまいます